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【にこにこ日記】保育士は迷探偵・・・?

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2019年9月9日

2歳児Aくんは、まだお友だちに自分の気持ちを上手く言葉で伝えきれない。

おもちゃや場所の取り合いでは、ついお友だちを噛んでしまうことがある。
 
 
お友達の腕には、くっきりとついた歯形。
 
 
辛いのは、噛まれた子どもだけではない。噛んだ子どもの心も痛む。
もちろん、保育士の心も…
 
 
どうして止めれなかったのだろうか?どうやったら防ぐことができるのだろうか?
 
 
噛まれた子どもや噛んだ子どもの心に寄り添いつつ、私たち保育士は自分たちの保育を振り返る。
 
静かな、誰もいなくなった保育室で開かれる、ミニ作戦会議だ。
 
 
保育士としてのアンテナを
フルに働かせ、考える。
 
 
どうすれば噛むエネルギーを、
別のエネルギーに変えていけるのか?
 
 
あーでもない、こーでもない。
あーすればいいかも。
 
こうするのはどうだろう?
 
 
試行錯誤しながら解決の糸口を探す。
 
 
おもちゃの数を増やしたり、コーナー遊びを工夫したりするなど環境を整えたり・・・

私たち保育士にできることは何か。
何度も何度も話し合う。
 
 
そして、このミニ作戦会議では、一つの作戦を実行することで決着した。
 
 
 
題して、噛み噛み攻撃撲滅大作戦!
 
 
 
===
<作戦1>
噛む子どもを【見張る】のではなく
【さりげなく見守ろう!】

【体の動き】だけでなく
【心の動き】もしっかり観よう!
 
 
<作戦2>
子どもの動きは速い。瞬発力が大事だ。
あっ!と思ったときに俊敏に動くために。
 

ジムに通う?
 
いやいや、ここは保育士らしく
園庭の三輪車でトレーニング!?
 

 

<作戦3>
心の声を、よーく聞く。 

噛んだ方と噛まれた方、
双方から丁寧に、ゆっくりと。
 
きっとそこから、なにか解決のヒントがみつかるはず。
 
 

そう、私たちは【名探偵コナン】のようになればいいのかも…
 
 
・・・

でも私たちはまだまだ【迷探偵】かもね!
 
 
 
なんて冗談も言いながら、
いつもミニ作戦会議は賑やかだ。
 
悲壮感はない。ピンチはチャンスだ!
 
 
なかなか作戦どおりには、いかない毎日。何度もミニ作戦会議は開かれる。
 
 
しかし私たち保育士に
落ち込んでいる暇はない。

繰り返し根気よく、子どもたちと向き合う。
そして自分の保育とも向き合う。
 
 
 
そんな日を繰り返していたある日・・・
 
おもちゃの取り合いが
はじまりそうな気配が・・・。
 
 
さっそく、ミニ作戦会議通り
そっと見守ることにする。
 
 
 
あっ・・・噛んじゃう!
 
 
 
そう思ったとき
 
AくんはBくんの腕を掴み
 
 
 
『かしてくれないと食べちゃうぞ』
 
 
そう言って
B君の手を食べる真似をして
 
 
 
『モグモグモグ
あ~おいしかった』
 
 
と言って噛まなかった。
 
 
 

さぁ
その日のミニ作戦会議は、もう大騒ぎ。
 
 
迷探偵(?!)たちは、
 
Aくんのユーモアと心の成長が嬉しくて嬉しくて、祝杯を上げてもりあがった。
 
もちろん、コップはままごとコーナーにおいてある空のコップだ。
 
 
 
その日を境にAくんはお友だちを噛むことがどんどん少なくなっていった。
 
 
今では、あの賑やかなミニ作戦会議がなくなり、ちょっぴり寂しい気もするけど、
 
それより何より、子どもたちの心の成長を嬉しく思う。
 
 
 
時に保育士は
【名探偵コナン】よろしく
 
【迷探偵】に変身することも
あったりするのだ。

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